横田早紀江さん母親のまなざし「どこにいても変わらなかったとホッとしました」

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   「朝ズバッ!」には珍しく、生ニュースが2つ。どちらも拉致問題で、ひとつはソウルの拉致被害者家族からの情報。みのもんたが「田口八重子さんが生存している」と言う。

   TBSのソウル駐在の日下部正樹記者が伝えた。拉致問題に取り組んでいるチェ・ソンヨン氏によると、田口八重子さんがピョンヤン市内のアパートに韓国の男性と住んでいるという。地名まで出て具体的だ。

追い続ける親の執念

   日下部記者はしかし、「気をつけないといけないのは、情報は確認ができないこと。あくまで未確認。ただ、この男性はかつて横田めぐみさんが韓国の男性と結婚していたという事実を真っ先に伝えた人」と言う。

   この情報について、毎日新聞編集委員の鈴木琢磨も「伝えられる地区は、日本からの帰国者も多く住んでいるところで、(事実なら)もっと早い段階で伝わっていておかしくない。まったく信用できないわけではないが、なぜこれまで出なかったのかが気になる」とやや懐疑的だった。

   もうひとつのニュースは、金賢姫元工作員と面会した横田めぐみさんの両親の会見だ。午前7時45分からの生中継で、「朝ズバッ!」にはまさにズバッの時間。

   横田滋さんは「ていねいに話してくださいました。特別新しいことはありませんでした」といつもの口調。早紀江さんは「夢のような会見でした。めぐみの近くにいた人に会えて。めぐみより少しお姉さんですが、こんな風に成長していたんだろうなと」と母親の目で語る。

   金賢姫とめぐみさんとの直接の接触は1度しかなく、めぐみさんが担当していたキム・スクヒという別の工作員からの伝聞がほとんどだった。

   早紀江さんは「めぐみはネコが好きで、たくさん飼っていたとか。話の表現が面白くて、ワッと笑わせるようなことがあったと聞いて、新潟にいたときでも、落語的な言い方でそうして笑わせていたのを思い出して、どこにいても変わらなかったんだなと、ホッとしました。新潟でもよくネコを拾って来てはミルクをあげたりしてました」と話した。

   北川正恭(元三重県知事)が「薄皮を1枚1枚はがすように追い続ける親の執念が感じられて、時間はかかっても真実が出て来たらいいなと、しみじみ思いましたね」

   鈴木琢磨は「親としての追及とは別に、日本政府としても情報収集しないといけない。金さんと蓮池さんらに会ってもいいのではないかと思う。新情報が出てくるかもしれない」

   司会のみのもんた「世論の喚起になったでしょうが、ご夫妻としては、めぐみさんが生きていると信じるしかない」

   鈴木「励ましにはなったでしょうね」

   問題は政府の動きだが、鈴木は「北はよく見ている。弱い政府であることも見ている」と悲観的だった。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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