金賢姫やっぱり新情報なし。「拉致問題」風化させない効果期待

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   きのう(7月20日)来日した金賢姫元死刑囚は、軽井沢の鳩山由紀夫前首相の別荘で、彼女に日本語を教えたとされる田口八重子さんの家族と面会した。面会終了後、家族は「新情報はとくにない」「横田家については貴重な情報が得られるのではないか」と述べた。

北朝鮮との交渉いまがチャンス

   今回の来日は、「横田めぐみさんに会ったことがある。めぐみさんの両親に直接、伝えたいことがある」という元死刑囚の発言がきっかけといわれる。父親の横田滋さんは「めぐみと会ったというのであれば、そのときの状況を一いちばん聞いてみたい」と話す。

   番組のコメンテーター、ロバート・キャンベル(東大教授)が言うように、25年以上も前に北朝鮮を離れた元死刑囚から新情報が出てくるはずはなく、家族との面談は思い出話に終始する可能性は否定できない。

   司会のテリー伊藤は「めぐみさんなどが帰ってきてほしい、というのが大前提。会うことにどれだけの効果があるのか」として、「本当に奪還するという強い気持ちがあるんなら、鳩山さんか菅さんが北朝鮮に行くべきだ。行って堂々と話し合わないと先に進まない。韓国の哨戒艦沈没事件で北朝鮮がなにがしか負い目を感じている今がチャンスだ」と強調する。

   元死刑囚の来日をほとんど評価しないテリーに対し、キャンベルは「北朝鮮と交渉できていない。政権交代以降は風化しかけている。(元死刑囚の来日は)国民の注意を喚起する意味で英断だ」と語る。

   元死刑囚は、きょう横田さん夫妻に何を伝えるのだろうか。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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