いまやすっかりハリウッドスターになった渡辺謙が「朝ズバッ!」のスタジオに現れた。金曜日(7月23日)から公開される新作「インセプション」のPRだ。
司会のみのもんたが「謙さんの隣に立っていると、デカプリオみたいな気分になる」(笑い)とお調子。「デカプリオが『かれは日本の宝ですよ。国宝です』と言っていた」
渡辺は7年前の「ラスト・サムライ」で準主役をつとめ、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。その後はロサンゼルスに移って、「バットマン・ビギンズ」「SAYURI」などに出演、最も知名度の高い日本人俳優としてTIME誌の表紙にもなった。06年には「硫黄島からの手紙」、そして今回の「インセプション」では、初めてアメリカを舞台にした映画の大役をつとめた。
制作費140億円
「インセプション」は映像を見ただけではよくわからない映画。ビルが傾いたり、道路がはじけたり、海辺でビルが崩壊したり……。人の脳内に忍び込み、アイデアを盗む特殊能力を持つ男(デカプリオ)。彼に仕事を依頼する大企業のトップ役が渡辺謙だ。次のアカデミー賞作品賞の有力候補という。
きのう行われたイベントで、デカプリオは「渡辺に再会できて嬉しい。彼は日本の宝ですから大切にすべきです。俳優としてだけでなく、人間として素晴らしい」とスピーチした。
みの「来年の2月(アカデミー賞)」と気が早い。
渡辺は「俳優としてより作品の方を(評価してもらいたい)。よくある日本人の役ではなく、誰でもいいんですよ、どこの国の人でも。役ををいただいたのは嬉しい」
制作費は1億6000万ドル(約140億円)。みの「その半分は謙さんが」(爆笑)
渡辺は「CGも使いましたけど、6か国で本当にロケしてるんです。セットを作って、地震は起きる、洪水は起きる、無重力にはなる。全部作ったんです。だから、かなりの部分がセットとロケの費用で、仕分けの必要がないくらい」(爆笑)
江藤愛アナが「渡辺謙をイメージして描いた役だ」というノーラン監督のコメントを紹介。また、デカプリオも「彼は国宝だ。一緒に仕事をしたなかで最もナイスな人」と話す。
渡辺「国宝っていうと、何かお寺にあるような(笑い)。ボクだけじゃなくて、次のハリウッドを担う若手、カナダ、イギリスの俳優が出ている。ワールドカップみたいな現場だった。
この映画は、想像をかき立てるというか、見終わったあと、だれかとしゃべって、しゃべって、しゃべり倒さないとすまないくらい、いろいろ深い映画です」
試写を観た江藤に「そうなりませんでした?」
ところが江藤は、「1人で観たもので……」
みの「来年2月、ハリウッドでお会いしたいですね」