2000年7月19日に九州・沖縄サミットを記念して発行された2000円札。あれから丸十年経ってみると、あの札はどこへ――状態。その札を探して、佐々木亮太アナが旅に出た。あてどもなく都内のATMをめぐったり、街の店や道行く人に聞いてみるが、もちろん無駄骨だ。2000円札はこれまでに8億枚ほど発行されたが、利便性が悪いため、市場に出してもすぐに戻ってきたりで、9割方は日銀の金庫で眠ってるという。
東京の「物産店」でも
そんななか、流通量が増加してる場所があるそうな。お札の「地元」とでもいえそうな沖縄県だ。ある百貨店ではおつりは2000円札優先だったり、さる銀行ではATMで紙幣の種類が選べ、選択肢のなかに2000円札があるなど、熱心な普及活動が行われてる。
佐々木の旅も「沖縄」で終止符を打った――といっても、こんな企画でリアルな沖縄まで出張するはずはない。東京・銀座にある沖縄物産店「銀座わしたショップ」では、商品購入者が希望すれば、おつりを2000円札でくれるというのだが――。
「ありがとうございます。ついにやりました!」と佐々木。幻の札を、満面の笑顔とともにカメラの前につきだした。
文
ボンド柳生