「農水相VS東国原」種牛対立どっちが「正論」?

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   口蹄疫問題がほぼ終息し、家畜の移動制限解除も見えてきたというのに、山田農水相と東国原・宮崎県知事の対立が激しくなっている。問題になっているのは、延命措置が決まっている県所有のエース級種牛5頭とは別に、畜産農家が所有している種牛6頭。種牛農家はかたくなにワクチン接種を拒否し延命を求めてきた。

   しかし農水省側は、例外を認めない姿勢を崩さず殺処分するよう県に指示、県も1度はこの指示を了解した。ところが、種牛農家が法的手段に訴える意向を示したことからぐらつき始めたのだ。県の復興のためには6頭を残した方がいいというわけだが、東国原知事と種牛農家が話し合い、この6頭を県に譲渡したうえで延命させる方針で合意してしまった。

   農水省も譲れない。例外を認めてしまうと、口蹄疫の「非清浄国」としてせっかく伸び始めたブランド牛の輸出ができない状態が続いてしまう。加えて、今後どこかで口蹄疫が発生したとき、ごね得が横行しかねないからだ。

互いに「あんたに責任」

   山田農水相と東国原知事の関係はますます悪化するばかり。今やいがみ合いの様相を呈している。

   山田農水相は9日、「県のあの甘さがこれだけの感染とこれだけの被害を生んだんだ」と、名指しはしないものの厳しく県を批判。これにカチッときたのか、東国原知事も自身のブログで次のようにやり返した。

「大体、前農水相が『国に責任がある』といって辞任された時にどうして副大臣だった方も一蓮托生、連帯責任でお辞めにならなかったのか不思議でならない」

   一蓮托生、連帯責任を言うなら、初動対応が甘かった知事にも大きな責任はある。他人に言える立場かどうか…。

   13日には知事が農水省を訪れ、「種雄牛を守っていただきたいという嘆願書を持ってきました」と、分厚い資料を大臣に手渡そうとしたが、大臣はそっけなく「そこに置いといて」と受け取らなかった。

   キャスターの小倉智昭はどっちかに加担するコメントは避けたが、作家でコメンテーターの福田和也はきっぱりと言い放った。

「普通に考えても、法令を順守しないと仕方がない。速やかに処分すべきだと思う」
文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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