選挙結果を受けて勢いのいい野党は、「連携は大事」(自民・谷垣総裁)と政策でまとまるかまえだ。敗北した民主はねじれの乗り切りをどうするか、加えて小沢グループからの攻撃も始まって、まことにきな臭い。
菅首相は閣僚・執行部はそのまま。一部報道では、すでに連立の打診を始めたともいわれる。だが、みんなの党の渡辺代表は「連立はしません」。公明党の山口代表は、選挙中ずっと「民主党にレッドカード」と叫んでいたのだから、すんなりいくはずがない。
このままだと、参院で法案が否決されると、衆院で3分の2に足りない民主は衆院での再可決もできない。つまり、法案が通らなくなる。
米議会は与野党妥協して法案通す
司会のみのもんた「大きな問題ですよね」
杉尾秀哉(TBSテレビ報道局解説・専門記者室長)「アメリカ議会では、上院、下院で違うことがよくあるが、最終的には妥協して法案を通す。ところが、日本ではそういうことをしてこなかった。だから、政策ごとに連携できるところと結んでいくしかない」
三屋裕子(スポーツプロデューサー)「その方が国民にはいいことですよ。足を引っ張り合うよりいい」
みの「たとえば郵政改革法案なんかは?」
金井辰樹(東京新聞政治部記者)「みんなの党はダメだから、凍結にならざるをえない。公務員制度改革だったらできるかもしれない」
杉尾「天下りでも公務員でも、ひとつ通すと一緒にやれるかもしれない。いいものなら自民だって反対ばかりはできない」
みの「執行部はどうなる? 小沢さんの周辺が『枝野は戦犯だ』などと言っている」
ここで三屋がうまいことを言った。
「ノーアウト満塁にしたのはだれだ、ということ。菅さん、枝野さんの自責点は何点だと」
まったくだ。「枝野はやめろ」といってる側近議員に「じゃあ「小沢の自責点は何点だ」と聞いてみたい。
「街の声100人」が見た民主党敗因
ここで「朝ズバッ!」お得意「街の声100人」に聞いた結果を出した。
◆「民主党の敗因は」
消費税35人、マニフェスト不履行30人、以下ぐっと減って、普天間9人、菅首相のブレ9人、小沢氏の影響力6人。
◆「民主党に期待することは」
ムダ根絶(事業仕分け含む)27人、期待してない23人、景気・雇用の回復15人、年金・介護・医療10人、少子化対策6人、公務員制度改革6人、マニフェストの実行5人。
みの「菅さんが、自民党が(消費税)10%というのなら、われわれも参考にと言っちゃったでしょ。ああ言わないで、自民党はああ言ってるが、われわれはまずムダを省いて、国会議員自ら血を流して、それからですよと言ったら、全然違ってたでしょうね」
みんな一斉にうなずく。
金井「党内の議論なしで出しちゃったから、候補者もどうしていいかわからない。最後は菅さん自身もブレてるように見えて、消費税選挙になっちゃった」
杉尾「消費税出したのは間違いじゃないが、いい方、タイミング、説明がダメだった」
みの「今の財政危機をどうしたらいいか、一般庶民だってわかってますよ。庶民をバカにしちゃいけないよね」
そう、みんなそう思ってる。