<1年前のワイドショー通信簿>サントリーとキリンの経営統合は懸念されたとおりの破談となったが、日本経済新聞がスクープした直後の1年前は、ワイドショーもビッグニュースとして取り上げた。
「朝ズバ!」(TBS系)の司会みのもんたは、はじめは「トップはどっちに」「株はどうなるんだろう」「統合メリットは?」などと『経済ネタ』として話を進めたが、そこは呑兵衛のみの、次第にビールの話になって「混ぜたらどうなっちゃうだろね」と脱線し、「各社のビールを並べておいて、枝豆食べてから飲むと、どれだか分からない」と、なんだか大はしゃぎだ。
「とくダネ!」(フジテレビ系)でも、ゲストコメンテーターのピーコがこんなことを言い出している。
「4社で味がこんなに違うと言ってきたのが、サントリーとキリンが一緒になっちゃうと味はどうなるの」
まあ、経営統合してもそれぞれのビールブランドが残ることは百も承知でこんなジョークが番組中に出るのは、やはり酒メーカーという話題性があったからだろう。
破談の原因は、企業風土の違いの大きさ、サントリー創業家の抵抗だったが、これはビールを混ぜ合わせるよりむずかしかったというわけだ。(テレビウォッチ編集部)