参院選「民主失速・菅墓穴」ねじれ国会で政局混沌

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   投開票まであと2日になった参院選。新聞各紙の終盤情勢が出たが、民主の失速は明らかで、与党の過半数確保も困難となっている。

   毎日新聞の調査では、内閣支持率は43%、不支持36%。菅首相が訴えた消費税については、評価するが44%、評価しないが53%だった。消費税論議が響いていることは歴然だ。

   しかし、これもおかしな話で、菅首相は「税制の論議を与野党で始めよう。消費税も」と言っていたはずなのに、あたかも選挙が終わったら明日にでも増税されるみたいな話になった。

   野党がそう吹聴するのは当然としても、メディアまでが「増税、増税」と書き立てる。首相も首相で、低所得者への負担の軽減策とかにまで踏み込んで、自ら墓穴を掘った。

どこと連立するのか

   コメンテーターの与良正男(毎日新聞社論説副委員長)の言い方も何となく歯切れが悪い。

「菅さんが消費税のことを言い出したのは評価してる。誰かがいずれ言わなくてはならないことだから。これで苦戦している。政治主導も公務員改革も進んでいない」
吉川美代子(TBS解説委員)「秋以降のフラストレーションがここへ来て吹き出した」
与良「民主党への期待感がみんなの党へいってる。自民党に戻ってはいない」
池田健三郎(政策アナリスト)「民主党がどれだけのことをやったのか、厳しく見ないと」

   自民党政権を30年間も放っといたわりには、民主党には厳しいもんだ。もっとも、自民党は何やってるか見せなかったからね。

   選挙後の展望だが、今の情勢からいうと過半数はとれない。このままだと法案は通らない。ではどこかと連立となるのか。

   与良「渡辺さんとは簡単にはいかないでしょう」

   加えて、参院のねじれは続くと、親小沢vs反小沢の対立が再燃しかねない。

   みのもんた「大敗したらどうなります?」
   与良「衆院の解散はますますできなくなるし、国会は相当深刻なことになる。そのあたりをふまえてしっかり投票して」と言うのだが、それじゃわからないよ、与良さん。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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