この6月に「改正貸金業法」が完全施行されたが、法改正によって「ヤミ金のマーケットが広がる」とヤミ金業界に詳しい人物は言う。年収の3分の1以上の借金がある人は新たに借金できなくなったからだ。阿部祐二リポーターによると、正規の貸金業者から借りられた人の割合は、4年前は6割以上だったのに、最近は26.8%になっているという。借りられなくなった人がヤミ金に流れるのではないかと心配されている。
サラ金は規制 ヤミ金は撲滅
コメンテーターの本村健太郎(弁護士)がまくし立てた。
「この法改正でヤミ金がはびこるという議論はおかしい。もともとサラ金業界側の理論だ。サラ金業者を規制するとヤミ金業者がはびこるというのは関係ない話。サラ金業者規制はちゃんとやらなければいけないし、ヤミ金撲滅はちゃんとやらなければいけない。 総量規制(年収の3分の1以上の借金がある人は新規で借りられない)は、返済能力のない人には貸さないということで、いいこと。 ヤミ金には手を出さないでください。ヤミ金に借りるくらいなら、弁護士さんのところへ行ってください。債務を整理すれば、サラ金からお金が戻ってくることもある。最悪の場合、破産すればいい。破産で終わりにすることにデメリットはない」
「破産」についてやや説明不足で、MC加藤浩次も腑に落ちないような面持ちだったが、本村の熱意だけは十分伝わってきた。
文
アレマ