相撲協会は名古屋場所を開催するための処分を発表した。懲戒処分は4人。大関・琴光喜と大嶽親方が解雇、時津風と阿武松の両親方は平年寄に降格。部屋に野球賭博に関わった力士を抱える理事長以下の理事たちは名古屋場所中だけの謹慎のようで、トカゲのしっぽ切りの印象は否めない。
心中は「琴光喜だけのせいにするな」
処分内容を説明していた阿部祐二リポーターが、一部スポーツ紙報道を引用、貴乃花理事が退職願を出したことを伝える。「琴光喜がしのびない。責任を感じる」という理由らしい。MC加藤浩次が「どういうことなんでしょう」とテリー伊藤に水を向ける。
「こんな狙いじゃないか」と前置きしたテリーはこう推測した。
「琴光喜だけではないだろうと、彼(貴乃花理事)は心の中で思っている。それを琴光喜だけのせいにするのは、いかがなものか、と。琴光喜も大嶽親方もそれを口にしないでやめさせられた。それじゃ相撲協会は変わらないと、身を挺して抗議したのだろう」
コメンテーターの勝谷誠彦(コラムニスト)も、「大嶽親方が出過ぎなくらいマスコミの前に出て謝りつづけているのは、その役割を負わされているようにしか思えない」と述べる。野球賭博問題はまだまだ広がるということか。
阿部がほかのスポーツ紙を示して、NHKが名古屋場所中継中止へと報ずる記事を紹介すると、勝谷は「当たり前でしょう。受信料払いませんよ、みんな」と言い放った。
ドタバタ処分は見切り発車もいいところで、「場所中に(野球賭博をした力士が)出てきたらどうするのか」(勝谷)。
アタフタぶりを見てみたい気もする。