参院選まであと1週間となった5日、新聞・テレビが一斉に情勢調査結果を発表した。内閣支持率はJNN 52.6%、朝日新聞39%、毎日新聞47%、読売新聞45%と軒並み大きく下がった。
毎日新聞は中盤の情勢を、民主党は菅首相が目標ラインとしていた改選数の54議席は維持できそうだが、連立与党で過半数の56に達するかどうかは微妙としている。また、みんなの党が改選ゼロから10議席に乗せる勢いだが、投票先を決めていない、答えないが3割あり、終盤で変わる可能性が残る。
あれもこれも羅列
司会のみのもんた「いま日本が直面している問題は何か、各党にあげてもらいたい。マニフェストがあってもわかりにくいんだもん。また、候補者がわかっているかどうか」
杉尾秀哉(TBSテレビ報道局解説・専門記者室長)「マニフェストはあれもこれもの羅列ですよね」
元村有希子(毎日新聞記者)「マニフェスト較べてみると、あんまり違いがなくて面白い。民主と自民が近かったり。選びようがない」
みのが嬉しそうに各紙の見出しを指した。「みんな 10議席うかがう」とある。「みんなの党」のことだ。
杉尾「2ケタは難しいといわれているが、選挙後はキャスチングボートを握るでしょう」
支持率の下落の理由を「明らかに消費税」と杉尾は言う。
元村「消費税はリスキーな判断だった。なぜ出したのかをはっきりさせないと支持率は下がる」
菅首相の消費税は切り出しから唐突で、その後の説明も拙劣だ。街頭でがなり立てる映像は、かえって追い詰められてるという印象になる。おまけに小沢前幹事長が冷や水をあびせる。どう見てもいい印象にはならない。
末吉竹二郎(国際金融アナリスト)「日本の赤字は世界一。これをどうするかと、すでに市場から警告を受けている。その視点から論じないといけないのに、数字の話になっている」
みの「法人税は下げる。代わりに一般から消費税というのでは……」
元村「その意味では、共産党が言っていることに理がある。負担がどうなるのか数字で示さないといけない」
これがあと1週間で変わるのか。選挙を動かす指標はひとつじゃないから、面白いところだ。