「プロボノ」どこまで広がるか 専門知識・技術生かした社会貢献

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   「プロボノ」なる新しい動きが若者たちの間に広がっている。プロボノの語源はラテン語のプロボノ・パブリコで、意味は「公共善のために」。高いスキルを無償で提供する新たな社会貢献だ。国谷裕子キャスターによれば、もともとは弁護士、会計士などが月に数時間、無償で相談に応ずる形で始まったが、いまや銀行マン、デザイナー、システムエンジニアなど、専門の知識、技術を有する、さまざまな職種の人に拡大しているそうだ。

NPO法人のHPをリニューアル

   番組はNPO法人「日本アレルギー友の会」支援に取り組むプロボノを紹介した。「友の会」は患者の悩み相談をしてきたが、会員数が伸び悩んでいた。見づらいホームページに原因があると考えてはいたが、改善のしかたがわからず、長い間そのままにしてきた。

   このHPリニューアルのために、プロボノ希望者の支援団体に登録していた会員から選ばれたメンバーは、電機メーカーの営業マン、広告代理店のコピーライターら6人。彼らは、患者からの聞き取りを行い、チームで打ち合わせたうえで、プレゼンに臨む。営業マンは「患者同士の共感」をコンセプトの柱に据え、「悩みを共有し前向きに生きようというメッセージが多くの患者の心をつかむ」と訴える。コピーライターは「一緒に始めませんか アレルギー・コントロール」というキャッチコピーを提案する。

   患者の1人は「サイトだけでなく、全体を支援していただいた気持ちがする。ありがとうございます」と頭を下げる。営業マンは「仕事では得られない確かな手ごたえ、自分そのものが評価された喜びを感じる」と話す。

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