「多少のお金持ちなら個人旅行客もOK!」
日本政府は7月1日(2010年)から、中国人の個人観光客に対するビザ発給条件を大幅に緩和した。従来、団体観光客だけに認めていた観光ビザの発給を、昨年7月から富裕層の個人客にも解禁、これをさらに、「一定の職業上の地位についていて、一定の収入がある中国人」、つまり普通の中国人にも拡大した。対象となる個人はこれまでの10倍の1600万世帯に増えると試算されている。
大阪・富士山・東京
笠井信輔アナが期待を寄せる観光業界や小売業界の様々な仕掛けを紹介した。大手の家電量販店。日本語のフロアガイドと並んで中国語版もある。デジカメ商品がならぶ陳列棚に近づくと、すかさず女性店員が中国語で「カメラをお探しですか」と話しかけてきた。
都内のホテルでも、中国人観光客を迎え入れる準備に大わらわ。中国語ができるスタッフを配置したり、中国語のカラオケも導入。1日からは、すべての部屋で中国で放送されているテレビ番組を見られるようにしたという。
笠井は「中国人観光客は日本のどこを見たいと思ってやって来るのかご存知ですか」とゲストに質問する形で、人気の「ゴールデンルート」というのを紹介した。大阪から富士山を登って東京というのがそれで、逆のコースも人気という。
キャスターの小倉智昭「えっ、登るの!」
笠井「登るんですって。ところが、道に迷ってしまう中国人登山客が増えており、登りと下りを間違えないように、色分けした地図の看板を掲げたり、登山口には中国語ができるガイドを置くようです。
中国人観光客の訪問先で多いのがまず東京、次に大阪、そして神奈川。やはり富士山に人気があるんですね」
東京、大阪、富士山はともかく、神奈川というのは箱根の温泉ということだろうか。