米FBI「美人過ぎるロシアスパイ」御用 気になる「諜報活動」

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   米ロ関係の「リセット」は表向きの話で、裏では冷戦時代を思い起こさせる熾烈なスパイが暗躍していた。

   米FBIは先月28日、ロシア連邦対外情報部(SVR)の指示で、アメリカ核開発の非公開情報を収集していた男女10人のスパイグループを逮捕したと発表した。

   アメリカのテレビは、映画007シリーズのヒット主題歌「ロシアより愛をこめて」を流しながら、連日この事件をトップで報じている。

美貌と才媛ぶり見込まれて

   「とくダネ!」が取り上げたのは、ボンドガールを彷彿とさせる「美人過ぎるうら若き女スパイ」、アンナ・チャップマン(28)。

   元在ケニア大使の娘で、10年ほど前からアメリカで不動産会社のCEO をつとめていた。ロシア語はもちろんだが、英語、ドイツ語、フランス語を話すことができる。

   美貌と才媛ぶりを見込んだのか、スパイとは知らずに米情報局員がスカウトしようとしたことがあったが、「アメリカのスパイになれとは何ごと。心外だ」と当局に訴えたというから、なかなかの玉である。

   毎週水曜日がSVRとの連絡日で、連絡方法はモールス信号、短波ラジオ、見えないインクなど古典的なものから、文書や写真を他のデータに埋め込むステガノグラフィーと呼ばれる最新隠ぺい技術も使っていた。

   報酬の受け取りは、公園のベンチで同じカバンを交換したり、空き地に穴を掘って2年後に掘り起こすなど、手が込んでいたためFBIもシッポをつかめなかったという。

   キャスターの小倉智昭は「今のご時世で、そこら辺の市民が核の情報を入手できるものなのでしょうかね」と首をひねる。

   美人スパイに引っ掛かる男は、いつの世にもいるということだろう。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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