きょう1日の「目のつけドコロ」コーナーは、ヨハネスブルグを発つ岡田ジャパンの写真から始まった。ここで司会のみのもんたが、「ここにはありません」ともったいぶって「まだ残るサムライ」と出したのは、国際主審の西村雄一さん(38)。
手から落ちない特注品
西村雄一はオフィス機器の営業マンと掛け持ちでJリーグの審判をしていたのが、04年にプロの審判になったという変わり種だ。しかし、今大会初日のウルグアイ・フランス戦で主審をつとめ、ウルグアイ選手の危険行為にレッドカードを出すなど、毅然としたジャッジぶりは高く評価された。
しかし、「目のつけドコロ」が注目したのは、西村の表情でもジェスチャーでもなく、「大歓声にもまけないホイッスルの音」なんだという。
みのがブブゼラをブーブーと吹き始めると、米田やすみアナが「ピピーッ」とすかさず『警告』。たしかによく通る音だ。
このホイッスルを作ったのは、広島のスポーツ用品、健康用品などのメーカー「モルテン」。米田が訪ねた。開発した田中政行さんは「スタジアムでよく通る音は、太くてキレのある高音です」という。「バルキーン」というモデルがそれで、試作段階で西村さんに使ってもらい完成させた。ホイッスルは、審判が好きなものを使っていいのだという。
このホイッスルにはもうひとつ、指の間にはさむ「フリップグリップ」という工夫があって、手のひらに持っていても瞬時に吹く態勢がとれるほか、カードを出したりメモしたりするときも、手に持ったままできる。簡単には落ちない。値段は5000円以上だそうだ。
サッカーの専門家も「ホイッスルは簡単なファウル、重大なファウルを吹き分けたり、選手とのコミュニケーションに大事なツールだ」という。
ただ、岡田ジャパンが勝ち進んでいたら、西村主審は準々決勝以降は出番はなくなっていた。勝ち残りチームの国籍の審判ははずされるからだ。
ここで米田が突然、「Jリーグの1試合あたり」というフリップを出しながらクエスチョン!
「(審判には)どれくらいのお給料が払われると思いますか」
みの「小1時間走るんだからね、数十万円」
正解は12万円。
ワールドカップの審判のギャラは秘密なのだそうだ。