韓流スター、パク・ヨンハ(32)の死を大きく取り上げた。ドラマ「冬のソナタ」で主役ペ・ヨンジュンの恋敵役を演じて日本でも人気を得た。警察発表では、「ストレスで酒を飲み、衝動的に自殺を決行した」という。遺書が見つかっておらず、自殺の原因はハッキリしないが、番組が話を聞いた韓国のスポーツ紙記者によると、いくつかの引き金があったらしい。
警察発表は「酒を飲み衝動的に……」
韓国のスポーツ記者が指摘する自殺の引き金とはなんなのか―。
★末期の胃がんと闘う父親を看病していたが、父親は以前、レコード会社を経営、歌手のマネジャーもするなど芸能界に精通していて、パクのいい相談相手だった。自殺の直前、彼は「お父さんの痛みを代わってあげられなくて、ごめんね、ごめんね」と涙声で呼びかけていた。
★ともに会社を立ち上げ、信頼を寄せていたマネジャーに金を横領され、ショックを受けて人間不信に陥っていた。
★09年にやったドラマ、映画が失敗。韓国内での活動がうまくいっていなかった。
★ネットでの誹謗中傷に悩まされていた。目の障害で兵役を免除されたが、「韓流スターの資格がない」などと、ブログに書き込まれた。
パクは親しい友人に「この生活はあまりに荷が重い」と漏らしていたと伝えられる。
一方では、日本で全国ツアーを展開中で、18公演を行い4万5000人動員の予定だった。きょう(7月1日)来日し、明日から再開するはずだった。
テリー伊藤は自殺の原因をこう推測する。
「韓国の芸能界は日本以上に浮き沈みが激しい。人気とポジションに敏感で、人気が落ちてくると悩んで自分を追い込んだりする。こんな気持ちの自分が日本のファンの前で歌っていいのか、という思いもあったのではないか」
アフリカで学校を建てる活動にボランティアとして積極的に参加するなど、心やさしい韓流スターにとって、現世は辛すぎたのかもしれない。