日本にとっての2010南ア・ワールドカップが終わったところで、スタジオ陣が「記憶に残る名場面」を選ぶ。
司会のテリー伊藤は「開催国の南ア・チャバララ選手が挙げた大会初ゴール」
チャバララの出身地が差別の残る貧しい町で、そこからヒーローが生まれたとあって、喜んだ地元の子どもたちが、みんなサッカーをやり出したというエピソードを紹介。「国を背負ってゴールをしたと改めて感じた」とテリーは言う。番組としては日本代表関連でまとめたかったと思われるが、テリーの狙いは別にあったようだ。
中村俊輔がみんなをねぎらうシーン
コメンテーターの本村健太郎(弁護士)も海外ネタで「フランスのグループリーグ敗退」
前回大会の準優勝国ながら、監督を批判した選手がチームから追放され、その決定に反発した選手たちが練習をボイコットするなど、内紛騒ぎを起こした。
MC加藤浩次が「日本と真逆なんですよね。いい選手がいても、まとまりがないと勝てないサッカーのむずかしさを教えてくれた」と解説。本村も頷いていた。
そして、サッカー通のMCが選んだのは、「サブに回った中村俊輔がみんなをねぎらうシーン」
ハーフタイムで戻ってきたレギュラー連に水を渡したりするなど、ずっと代表の核だった選手が、なかなかできないことをやって、チームのために尽くしていた。加藤は「ケガがあって調子が悪かっただけで、素晴らしい選手であることは間違いないですから」とつけ加えることを忘れなかった。
しばらくの間、こういう話が世界各地で交わされるに違いない。
文
アレマ| 似顔絵 池田マコト