南アフリカでは人間のサッカーワールドカップが開催中だが、動画サイトのYouTube(ユーチューブ)では、猫たちによる「我が家のWorld Cup」が公開されてひそかな人気を博している。
「我が家」のピッチ(フローリングの床のようだ)に立つ(寝そべる)プレーヤーは総勢4匹。ゴールは段ボール箱で、ボールはジャブラニならぬピンポン玉だ。
ボレーシュート、オウンゴールもある熱戦
なんだ所詮はよくある猫のお遊びでしょ――と言うなかれ。ゴールキーパー猫の表情は真剣そのもの。数分間の試合では、強烈なボレーシュートによる得点やファインセーブ、そしてオウンゴールなど、スリリングな熱戦が繰り広げられた。
この戦いの視聴数は10万回程度で、いまのところ人間のワールドカップのそれには遠く及ばない。しかし、世界の観客を魅了していることでは同じだろう。
視聴者のコメントでは、「これはブラジル猫だ」「あれはロバート・グリーン(オウンゴール級の失点をしたイングランドのキーパー)の猫だ」などと、個人(猫)能力への評価はさまざまだが、スピーディな試合展開や、人間にありがちなケガしたふりなどしないフェアープレー精神に対する評価は高い。「ナンバーワンのワールドカップ!」との呼び声まで出ている。
ふがいない自国代表に愛想を尽かしたらしいサポーターからは、「フランス代表よりうまい」「イングランド代表に入ってほしい」と、自棄気味の熱視線も送られている。
ボンド柳生