「今日はじめて真実を述べさせてもらいます。嫁と相談し離婚することにしました」
野球賭博問題で特別調査委員会から最も重い解雇以上の懲戒処分を勧告された大嶽親方(42)=元関脇貴闘力=が、番組リポーター、横野レイコのインタビューに冒頭で答えた。
オレみたいのがいては…
大鵬部屋を引き継いだ大嶽部屋。離婚によって部屋の存続を図ろうとしているのだろうか。離婚の話になると涙が止まらず、「ちょっと待って」とハンカチで涙をぬぐう一幕も…。
―いつごろから博打をやっていたんですか。
「20歳ぐらいからずっとやっていました」
―師匠の故二子山親方には止めろと注意されていたと思うんですが。
「毎日怒られていました」
―今回の野球賭博については。
「3、4年前に元力士から、遊び半分やってみないかと言われ、最初は1、2万円でやっていたんですが、それがマルが1つ大きくなりました」
―違法性の認識は?
「すいません、それはまったくなかったです」
―裏に暴力団がついていることを考えたか。
「認識はなかったです」
―琴光喜関の処分についてどう思っているんでしょう。
「アホな先輩を持ったからこういう形になった。もう1回チャンスをあげてほしいです。よろしくお願いします」
―子供たちにはお父さんからどう説明をしたのですか。
「(弟子には)アホな親方だけど、お前たちは堂々といけと言いましたが、泣いていました。
大鵬親方の養子でいることも恥ずかしいので、嫁と相談し離婚をすることにしました。(自分の)子供も15歳になったら相撲取りになり強くなって、(祖父の)大鵬親方の記録を抜きたいという気持ちでやっているのに、オレみたいのがいてはしょうがないですから」
60分間のインタビューの多くは、琴光喜をかばう言葉で費やされたという。
20歳から博打漬けになっていたとは驚くが、一力士の問題というよりも、それが容認されていた相撲界の体質にはもっと呆れる。
サッカーW杯の120分におよぶ岡田ジャパンの熱闘とはあまりにも違う相撲界に汚れに、キャスターの小倉智昭をはじめコメンテーターからの言葉はなかった。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト