ドイツが「大誤審」にも助けられてイングランドを下し8強入りした。キャスターの小倉智昭の「あれでイングランドはガクッときただろうね」はその通りだが、両チームには過去に逆の大誤審があった。
66年大会ではノーゴール得点
今回、誤審が起きたのは、ドイツが先制して2-1で迎えた前半38分。イングランドのMFランパードが放ったシュートがクロスバーに当たってゴール内でバウンド、再びバーに当たった後、ドイツのGKノイアーが捕球した。
ところが、主審はゴールと認めず、そのまま試合は続行され、勢いに乗ったドイツが4-1で快勝した。
ビデオの映像を見ても、はじめにクロスバーに当たって落ちた球は、完全にゴールラインに入って跳ね返っており、明らかに誤審。
小倉は「これが入ってイングランドが2-2でドイツに追いついていれば、絶対に展開が変わったよ」
この誤審で思い出されたのが、1966年イングランド大会の両国チームによる決勝戦。この時は逆に、ゴールラインを割らなかったイングラン選手のシュートがゴールと判定され、イングランドが初優勝した。
いまだにドイツはこの時のゴールを認めていないらしいが、小倉は「これで、今回はチャラ?。そんな甘いもんじゃないと思うけど」と不満そうだった。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト