大相撲を揺るがしている野球賭博問題で、外部識者による特別調査委員会はきのう(27日)、名古屋場所開催のための条件を出した。懲戒処分に言及して、謹慎とする親方、力士をあげ、「条件が満たされない場合は開催を不可とする勧告だ」という厳しいものだった。
統治能力なしが調査委結論
具体的には、大嶽、時津風など親方12人と琴光喜、豪栄道、豊ノ島ら力士15人(3役1、幕内7、十両5、幕下以下3。床山1を含む)をあげ、うち大嶽親方については「解雇以上」。阿武松部屋は「親方、力士全員を謹慎」という内容。親方の中には武蔵川理事長ら、執行部としての責任者も含まれている。
このうち、もっとも重い「解雇以上」とされた大嶽親方について、委員会は「大嶽さんは突出しているから」という。その次が琴光喜、時津風で、要するに金額、関わりの深さらしい。
この勧告を受けて、今日(28日)の臨時理事会で処分が出される。委員会は「(対象の親方、力士抜きで)力士の数が少なくても(名古屋場所)開催はできる」というが、NHKに寄せられた声やアンケートでも、中止を求める声は多く、なお開催するかどうかはわからない。
杉尾秀哉(TBSテレビ報道局解説・専門記者室長)「相撲協会に統治能力がない。理事長はいらない、と言われているわけだ」
相撲ジャーナリストの山崎正は「条件をつけて委員会は開催を認めたが、やらないという決断があってもいい。私ははっきりさせて出直せというのと、やってほしいというのと半々ですね」
みのもんた「力士はいまや世界中から来ているわけだし、束ねている協会の責任を問う声が多い」
山崎「NHKへは、65%が『やめるべき』と言ってきている。これは大きい」
みの「とにかく手に汗握る取り組みを見たい。土俵の上は神事ですから」
いやいや、神事と「ごっつぁん」が同居しているから起こったことだろう。