<週刊AKB(テレビ東京系金曜夕方5時半~)>かつてこの時間帯にはフジテレビ系に「夕やけニャンニャン」という男子高校生に人気の番組があって、そこから誕生したのが「おニャンこクラブ」だ。それを狙っているとしても、レベルや人気の広がりが違いすぎる。
おニャンこクラブ、モー娘。との決定的違い
番組のキャッチコピーは「AKBの、AKBによる、AKBのための番組!」ということになっている。この中でその通りなのは、「AKBのための」という部分。なるほど、素人少女たちが勝手に自分たちで面白がってやっているからだ。番組の「苦手克服部」では、滑舌を良くするための腹式呼吸トレーニング、特設ミニお化け屋敷で恐怖に勝つ、遅刻したときの言い訳を考えるひと言シアターといった内容で、それをみんな同じ顔に見えてしまう女の子たちがキャアキャアやっているだけ。こんな番組を用意するテレビ局の考えがわからない。
おそらく、いま人気のあるユニットだから、何かをやらせて、それを見せれば視聴率が計算できるという企画なのだろう。しかし、そんなに本当の人気があるのか。「総選挙」と称して人気投票イベントもあって、相当数の参加があったようだが、それはタレントとしての人気とは違う。少なくとも、「おニャンこクラブ」やその後の「モーニング娘。」には、ちゃんと歌が歌える女の子がいたし、それなりの芸もこなすことができた。AKBにはタレント性がどこにも見えてこないのだ。
まあ、私が彼女たちを可愛いと感じたことがないから、魅力も才能も気づかないのかもしれないが、おニャンこクラブやモー娘ほどの社会的な現象になったり、タレントを輩出したりすることはまあないだろう。
そもそも、オタクたちのアイドルと思われているから、自分はオタクじゃないと思っている若者は近づかない。テレビの制作現場までが勘違いしていることが悲しい。
こいつらを 売ろうという 魂胆が嫌や