W杯日本戦中継 ブブゼラよりうるさい「前あおり」の大はしゃぎ

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<サッカーW杯>今朝(6月25日)の「日本対デンマーク戦」はもちろん、サッカー好きの私としては、W杯のほとんどの試合を身を乗り出して見ているから、相当な寝不足の毎日なのだが、あらためて痛感するのは、W杯はやはりものすごい祭典なんだということ。サッカーは世界に共通するたった1つのスポーツで、そのトップレベルの選手が本気でぶつかり合い、それをまた世界中の人々が熱狂して応援する。これだけ面白くて、ダイナミックなイベントはさすがに他にない。

解説になってない解説者 なぜか出てくるタレント

   さらに、今回は日本代表が予想されていたよりかなりがんばっていて、テレビの視聴率もビデオリサーチの発表によると、カメルーン戦、オランダ戦は40%台、デンマーク戦も明け方の試合だったにもかかわらず平均30%、瞬間的に40%を超えたというからスゴイ。これは地上波だけの数字で、BSやスカパーも合わせると、ずいぶん多くの人が見ていることになる。

   その日本代表の中で、決勝トーナメント進出のいちばんの功労者はDF長友佑都だと思っている。「エースキラー」の異名で呼ばれるそうだが、とにかく相手チームの屈指の強力フォワードにマンツーマンでぴったり付いて、まったく走り負けしていない。日本代表がこれまで失点2で抑えているのは、やはり彼の活躍が大きい。

   日本戦以外で私が見応えがあると思った試合は、「アルゼンチン対韓国」「ドイツ対セルビア」「ブラジル対北朝鮮」「アメリカ対イングランド」あたりか。選手のパワー、個人技のレベルの高さ、勝利への執念が際だっていたからだ。

   そうした試合の緊迫感、面白さに比べて、なんとも鼻白むのは実況中継の何時間も前から放送する「前あおり」だ。試合展開の予想や解説、スポーツバーの応援風景を繰り返し流すのだが、予想なんて名ばかりで、「日本勝てます」と力説するだけの解説者、なんでここに出てくるのかよくわからないタレント、派遣アナのどうでもいい試合会場周辺からの中継――。これをNHKまでがやるからかなわない。そんなことしなくったって、W杯は見る人は見ますって! ブブゼラ同様、うるさいばかりと思っているサッカーファンは多いんじゃないか。

   それにしても、W杯の盛り上がりに比べて、プロ野球中継のさびしさはどうだ。視聴率も低迷だろう。まあ、プロ野球は見ていてかったるいものなあ。

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