デンマーク戦を3-1で制した岡田ジャパン。どう戦って勝てたのか、勝利のポイントはどこにあったのか。番組に生出演した岡田ジャパンの元コーチ、小野剛と元日本代表監督のトルシエが解説した。
レッドカードもけが人もなしで勝ち上がり
まず、小野が次のように分析した。
「勝利のポイントからいうと、『攻めの姿勢』を貫いたことだ。最初の10分間ちょっとヒヤッとした。というのは、フォーメーションははじめ4、3、2、1だった。これに反応してポールセンとヨルゲセンが前に出てきた。
そのため、これをすぐに修正。この2人にプレッシャーをかけるために、長谷部と遠藤を前に出した。長谷部と遠藤がいい働きをし、攻撃の姿勢を最後まで貫いたのがよかった」
トルシエは「勝てたのは、岡田監督の英断があったから」と次のようなエピソードを紹介した。
「最初の2戦で自信がついたことで勝ちたいという気持ちがわいてきた。自信があったからこそ勝てた。その自信は、岡田さんが『(中村)俊輔お前はスタメンじゃないよ』、川島には『レギュラーのGK だぞ』と英断したことで、チームに一体感ができた。
このチームは、大会前にギリギリで行われたジンバブエ戦のテストマッチで生まれた。イングランドやコートジボワール戦で負けた結果、データを検討してこのチームをつくった。ワントップで初めて本田を使い、守備的中盤に阿部を使って安定させた。何のためにこんな試合やるのかと批判されたが、岡田さんの業績ですよ」
最後にトルシエは「レッドカードもなかったし、ケガ人も出なかった。こういう模範チームもあるんだとヨーロッパの人たちに見せてやりたい。とくにフランスには…」
これにはスタジオで「ワーッ」の大歓声が起こった。
文
モンブラン