日本代表にとって決勝トーナメント「ベスト16」の対戦相手となる南米パラグアイ。パラグアイはFIFAランク31位、W杯最高成績はベスト16入りで、4大会連続8度目の出場という手強い相手だ。
そこで、早々と田中大貴アナが番組恒例となった対戦相手の「徹底研究」を行った。
主要産業は「農業とサッカー」
パラグアイは日本の1・1倍とほぼ同じ広さだが、人口は600万人と20分の1。しかし、牛は多い。人口の2倍という。
おもな産業は農業で、あえてもう一つあげるとすれば、サッカーというくらいサッカーが国技として浸透している。
子供が生まれるとサッカーボールをプレゼントするのが習わしで、子供たちは親への恩返しに、外国のクラブに入って活躍するのことを夢見て練習する。
ただ、サッカー環境はよくない。芝のピッチはほとんどなく、ボコボコのグランドでボールもうまく転がってくれない。高価なシューズは買えないから、素足で練習しているという。
こうしたことから、パラグアイチームの特徴は、ディフェンスが自陣奥から相手ゴール近くいる味方FWにロングパスしてゴールを決める戦い方。日本代表が「青いサムライ」なら、パラグアイは百戦錬磨の「野武士」といったところか。
今年1月、パラグアイ代表に悲劇があった。エースのカバニヤスがメキシコで銃撃され、一命は取り留めたが、W杯には出られなくなった。
キャスターの小倉智昭「申し訳ないが、パラグアイにとってかなりのマイナスと思っていい。で、弱点はどこにということですが…」
98年のフランス大会で岡田ジャパンのコーチを務めた小野剛が次のように分析する。
「ディフェンスがすごくいいチーム。一人ひとりの能力も高いし、粘り強い。でも、相手がどうのこうのというよりも、今の日本の勢いを前面に出して勝負してほしい」