「朝ズバッ!」のスタートは午前5時30分だが、これが試合終了直後だったから、もう番組が始まる前ふりからスタジオはお祭り騒ぎだ。
みのもんたは日本代表ユニフォームの上にジャケット、黄色いお化けメガネをかけてブブゼラをブーブー。ゲストの釜本邦茂・日本サッカー協会副会長とラモス瑠偉と並んで、金色のくす玉を割った。「祝・岡田ジャパン 決勝トーナメント進出」とある。
本田「優勝して証明しないと」
決勝トーナメント進出の感想を聞かれて、釜本は「予想が違ったので謝らないといけない」
みのはラモスに「本田は何かもってるね」
ラモス「あまりボールに触っていないのに、いいところで決める。とくに3点目がよかった」
切れ込んで岡崎をアシストしたパスのことだ。PKで1点返されたあとの、いわばとどめ。デンマークのDFは完全に置き去りだった。
いい試合だった。開始直後は、下馬評通り高さのデンマークにボールを支配されていたのだが、FKを本田が直接たたきこんでがらりと様相が変わった。大久保と松井がかきまわし、ファウルを誘う。遠藤のFKも、本田だと思っていた相手の意表をつく巧みなものだった。
釜本「ああいう(本田ワントップの)フォーメーションに変えた。なかなかできないことだ。それまでは中村俊輔を中心にしていた。ボクらは本田はトップ下の選手だと思っていた」
結果が出せるとは思っていなかったらしい。
みの「闘莉王もいいね。そう、あの2人がいい」
岡田監督は「最初の目標を達成できてホッとしている。次の山へ向かってチャレンジする。(ベスト4)はまだ雲の彼方」と相変わらずのいい方。立役者の本田は「思ったより喜べない。目標ははるか先。優勝を公言してるから、証明しないといけない」という。
パラグアイは1人でも突破してくる
ゴールシーンが繰り返される中で、各地の様子が次々に番組に入る。埼玉スタジアムには米田やすみアナ、渋谷駅前に奥平邦彦アナ、デンマーク大使館には岡安弥生アナ。まだ興奮がおさまらないファンが、カメラに向かって大騒ぎだ。「最近のファンは、カメラ目線だからいいよね」(笑い)とみの。
現地南アフリカからは、井上敏之アナと観戦ツアーに参加した「朝ズバッ!」コメンテーターの小松成美が電話で報告した。小松は「0泊4日」という弾丸ツアーで、観戦はデンマーク戦だけなのだという。ご苦労様なこと。
みのの関心ははや29日のパラグアイ戦に。
「やりにくい相手?」
「そう、1人でも突破してくるからね」と釜本。そしてまた「ここまで来ると思わなかった。素直に」と頭を下げた。
視聴者にメッセージを求めたなかに、小学5年生のがあった。
「朝3時に起きて日本を応えんしてました。今日は学校でねます」
これにラモスが、「日本人はまじめだね。学校で寝るって。ブラジルなら、学校へ行かない」(爆笑)