「デンマーク戦」最後はメンタリティーの強さ勝負

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   技量がほぼ互角の場合、勝利のカギとなるはなにか。メンタル面でどちらが強いかだという。番組はデンマークとの決戦を前に、日本代表チームのメンタリティーをテーマに取り上げた。

選手に暗示かける岡田発言

   番組ナレーションによると、スポーツでいうメンタル面の強さとは、ここ一番の試合で実力を最大限発揮できる精神力だという。諦めが早いというか、パッと散るのが美学と思っている日本人が多い。その弱点が出たのが4年前のドイツW杯のオーストラリア戦だった。1-0でリードしていたのに、後半残り6分で同点に追いつかれると大崩れ、3連続失点を許し敗退してメンタル面の弱さを露呈した。

   その教訓から今回、メンタル面を改造しようと意図的に取り組んでいるのが岡田武史監督。「ある意味、戦術とかを超えたところの力が必要と思うので、本当に選手たちが充実したメンタリティーを持って戦えるようにしたい」と述べている。

   報道陣へのコメントで最近やたら強気な発言が目立つのも、選手向けのメンタル強化の一環か。こんな岡田発言もあった。

「もし負けたらとは考えていないんです。勝つことしか考えていない。うちが圧倒して10点ぐらい取るのが理想ですけど…」

   メンタルトレーニングは、旧ソ連が1957年の五輪で、選手に使ったのが始まりという。そんな土壌のあるCSKAモスクワでプレーしているMF本田圭佑は、岡田監督の薫陶もあってか、強気な発言が目立つ。

「ボク的にはベスト4でなく優勝を目指したいと個人的には思っている」

   キャスターの小倉智昭「岡田さんのひと言、ひと言は、かなり選手に好影響を与えていますかね」

   W杯の期間中ゲスト出演している小野剛(フランス大会のコーチ)が次のように答えた。

「必ず計算していますね。監督はカメルーン戦の前に『我々が勝つなら1-0か2-1でいい。前半0-0でも1点取られても全然問題ない』と言っていた。 これも選手に暗示をかけるために仕掛けた。1点取られて尻込みするのではなく、そこから攻める姿勢を発揮していく。今回は大きな変化が見られます」

   技量ではデンマークとほぼ互角。あとはメンタル面で技量を超えた力を発揮し決勝トーナメント進出へ。この期待が数時間後には最高潮に…。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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