日本相撲協会を土俵際に追いつめている野球賭博問題について、番組はやくみつる(漫画家、日本相撲協会生活指導部の元外部委員)に電話取材した。
「今回の賭博問題は、お相撲さんたちの道楽に根ざしている分、罪の意識が希薄なのだと思う。暴行や薬物とは根ざすところが違うので罪の意識がなかった」
と、やくは言う。
コメンテーターのロバート・キャンベル(東大教授)が「道楽でも違法だ」と突っ込むと、やくは「ハッキリ言ってお金をジャブジャブ使える立場にある。常人と同じような感覚で遊興にふけるということがかなわなかったと思う」と残念そうに答えた。
中止では黒白つかなくなる
テリー伊藤が「協会は名古屋場所を強行的に開こうとしているように見える」と問うと、やくはこう述べた。
「場所自体の開催はやめるべきではない。かなりな部分の調べとか暫定的な処罰は必要だが、全然、線を引かないでやめてしまった場合、(賭博を)やった者とやっていない者との間に番付の差がつかない。お相撲さんは究極的に、番付の昇降にいのちをかけている。何か不始末をしでかして抜けた者が出たとき、その間に少しでも上がってやろうというのが力士の本音だ。この意志は尊重してやりたい」
これに対して、MC加藤浩次が「ゴタゴタの中、力士の気持ちの尊重でつづける方がいいということか」と確認すると、やくは「キズを負っていない部分はやらしてやるべきだ」。
やくの力士を思う気持ちはわかったが、現実問題として取り組みが編成できるのだろうか。
文
アレマ| 似顔絵 池田マコト