角界の野球賭博汚染は広がる一方だ。きのう(6月21日)も新たに4人の力士の関与が明らかになった。幕内の琴奨菊と十両の普天王、清瀬海、千代白鵬である。琴奨菊は今回の騒動の元となった琴光喜の弟弟子、十両の3人は出羽海、北の湖、九重の各理事が持つ部屋に所属する力士だ。また、すでに名前が上がった雅山は武蔵川理事長の部屋である。どこまで広がるか底しれない感じだ。
相撲協会まだ名古屋場所に未練
番組の阿部祐二リポーターによると、琴光喜、普天王、清瀬海は日大相撲部出身、そして琴光喜、雅山、豊響、豪栄道は遊び仲間だという。「みんなでやれば怖くない」意識でギャンブルに染まっていったのだろうか。
これだけの泥沼にも拘わらず、相撲協会は7月11日初日の名古屋場所開催に未練があるらしく、理事長は7月4日の臨時理事会で開催するかどうか最終決定すると発表した。
MC加藤浩次が言うように、ここは中止を決めてから時間をかけて調査して疑惑を洗い出し、再出発を図るのが筋だろう。加藤からそうふらられたテリー伊藤は、「警察が本気だということ」として、「警察は相撲業界と暴力団の関係を完全につぶしたい思いが強い。地方場所にも暴力団が関与しているといわれてきた。悪い体質は今でも残っている。いくつもしがらみがあり、これをなくさないと不健康だ。そこを警察はわかっている」と語った。警察が協会側に改革を迫っているということだろう。
ひと場所1200万円の懸賞金を掛けてきた「永谷園」が、名古屋場所には出さないと公表、他のスポンサーも見直しの動きを見せているらしい。角界が未曾有の危機にあるのは間違いない。協会の現執行部に乗り越える力はあるのだろうか。