賭博騒動の発端となった相撲協会の調査が、相当にいい加減なものだったことがわかってきた。
そもそも「○日までに申告すれば厳重注意だけで」というのもひどいが、調査のファックスが届いたかどうかの確認もせず、知らなかった部屋、ファックスを捨てちゃった部屋もあったという。
大嶽部屋、時津風部屋も閉鎖濃厚
金井辰樹(東京新聞政治部記者)がいいことを言った。
「確認しないのも問題だが、何だかわからないから捨てちゃった、というのはひどい。白ヤギさん黒ヤギさんの童謡を思い出した(笑い)。そんな調査で65人といったって……」
もっと驚いたのは、琴光喜を脅して350万円をとったといわれている元幕下力士(38)が取材に応じて、カメラに顔をさらして、「事実じゃない」と疑惑を否定していることだ。彼は受け取った350万円は、琴光喜の勝ち分を取り立てた「依頼料」だと言う。勝ち金(500万円)の折半の分と交通費100万円で350万円。「金は仲介の阿武松部屋の床山から受け取った。しかし、回収に行ったところ、先方から『琴光喜には1億円の負けがある』と言われ、回収できなかった」としている。
警視庁筋の情報だと、彼が琴光喜に1億円請求したことになっているが、「請求したことはない」とも言う。まったくわけがわからない。
司会のみのもんた「何だか泥仕合、情けない話ですね」
杉尾秀哉(TBSテレビ報道局解説・専門記者室長)「交通費が100万円なんて、一般とはかけ離れた金銭感覚。それが角界なんですよ。それを国技といわれる人たちがやってるんだから不愉快です」
協会はきのう(21日)臨時理事会を開いて、外部の有識者による特別調査委員会をつくり、その初会合もおこなわれた。問題は「実名公表」と「名古屋場所開催の可否」だが、いずれも7月4日の理事会まで結論先延ばしになった。
相撲ジャーナリストの杉山邦博「きのう決まると思っていたから、イライラする。先の木瀬部屋のこともあるから、大嶽部屋、時津風部屋も閉鎖に追い込まれるんじゃないか」
みの「こうなったら、賭博にかかわった全員を呼んで土俵にあげて、謝らせたらいい」
不祥事の広がりはまだ続いていて、入場券の代行販売をしている相撲案内所のひとつの前代表者が、昨年10月まで暴力団に所属していたとして、契約を解除した。また、元大関の雅山も野球賭博に関与していたことを認めた。
ごっつぁん体質のなれの果てだろう。とことんうみを出してスッキリするしかない。