消費税上げの論議が本格化しそうである。自民党が参院選向けのマニフェストに「10%に上げる」と掲げ、民主党は菅総理が「自民党の10%を参考にさせていただく」とした。そのほか、複数の政党が消費税アップを明らかにしている。
この国のカネ誰も知らない
番組が行なった「緊急街頭100人アンケート」では、61人が消費税上げに賛成という結果が出た。が、スタジオ陣から「待った」がかかる。
コメンテーターの勝谷誠彦(コラムニスト)は「その前にやることがあるだろう」として、「この国のカネがどうなっているか実は誰も知らない。企業だったら貸借表があって、財務諸表があって、バーッとわかる。国を運営するのに埋蔵金とか言っている国は途上国にもない。これだけ足りない、これだけ必要なのか、キレイにやったうえでないと認められません」と話した。
テリー伊藤はさらにシビアだ。
「やなこった、ですね」と前置きして、「最近だって、政党が自分たちの選挙のたびにカネをバラマいている。全部バラマキのために使うのは、たまったもんじゃない。赤字の会社なら人件費を削る。それから商品を値上げする。ところが、自分たちは守っていて、消費税を上げて自分たちの政党を守ろうとしている。そんなことは、やなこった、だ」
そのうえで、「民主党は、菅さんの所信表明でも、参院選のマニフェストでも、消費税上げをハッキリさせていない。ずるい」と言う。勝谷も「自民党に抱きつきで10%、というのはずるい」と同調した。
そういう姿勢を含めて今度の参院選では審判が下されることになる。