帰宅後、化粧も落とし、誰に気を使うこともなくダルダルの部屋着姿で寝転びながら、ドミューンで著名DJのプレイを見てキャッキャ言っている。このところ、私の生活習慣が変わった。それまでは、帰宅すればテレビを付けていたが、今はPC画面にかじりつきという状態だ。
周囲にも同じように生活習慣が変わった人が多く、集まれば話題はおのずとユーストリームで見た面白い動画で盛り上がる。そして、盛り上がりついでに、自分たちでも放送してみようと手探り状態で2度にわたってユーストリーム放送をすることになった。
内容はガールズトークのダダ漏れ。宅飲みを開いている女の子たちの会話を垂れ流し、時たま彼女達にツイッターで送られてくる質問を拾い、トークするゆるい番組だ。このダダ漏れという表現がどうも嫌いなのだが、その放送中、私はあることが気になってしょうがなかった。
それは、笑顔がステキな美人女子大生の喋り方。彼女の会話は「いいじゃな~い!ねっ!」と必ず末尾になぜか『ねっ!』が付く。クセなのだろうが、本人は気付いていないらしい。そう、クセとは自分では気づかなくとも他人には明白で、また気になってしまうものである。
美人女子大生の気になるこんなクセ
先日、私も自分のクセを指摘された。ある夜、長年の不摂生と長時間の悪い姿勢がたたったのか、ひどい腰痛に襲われ全く動けなくなってしまった。咳をしても痛む、トイレに行くにも這っていかないと動けない。翌日、さっそく整体へ直行。先生は私の足をほぐしながらひと言。
「原因は、不摂生や姿勢という体の使い方の悪さにもあるが、すべての原因はあなたの考え方のクセから来ています。」
がびょ~~~~~~っん!! いったいどういうこと? 整体に行ったのにまるで自己啓発的な会話の展開に驚きが隠せない。どうやら、私の見栄っ張りでプライドの高さが体に支障をきたしたらしい。つまり、ムリしてたってこと。
自分を能力以上に見せようとする意識が自然と体を緊張させ、絶えず力の抜けない状態となり、カチコチにかたまってしまったとのことだった。そして、本来の場所にあるはずの骨盤の位置などがずれたことから痛みが生じたのだ。マットに横たわり、身を任せた状態の私(正しくは、格好だけね)に、先生は何度も「力を抜いて!!」と言うのだが、私はどうやって力を抜いたらいいのかさえ分からなくなっている状態。たしかに、「肩の力を抜く」という言葉は、フィジカル面だけでなく、メンタル面の意味あいもあるなと、余計なコトを考えてしまい、ますます力が抜けず最後には怒られてしまった。
指摘するとプライド傷つけそうだしなあ
他者から指摘されて気付く自分のクセ。でも、ユーストの例の女の子にも、私は直接喋り方のクセについては本人に話せなかった。
クセを指摘することは、時に相手のプライドを傷つけてしまいやっかいである。喋り方のクセも、きっと自分をかわいく見せたい、万人から受け入れられたいという思考が反映されていることなのだろう。さらに、あるタイプの女の子にみられる鼻にかかった特有の声の出しかたも、その思考から来ているのだろう。
そう、クセはその人のすべてであるのかもしれない。自分のクセを分かっていないから、もしくは自覚していても見て見ぬふりをしてとことん付き合わない結果、誰もが息の詰まる思いをしてしまうのではないか。クセと上手に付き合えると、生きやすくなるのかも・・・。そんなことなのかもなと、やはり痛む腰に手を当ててふと思った。
モジョっこ