菅民主党の「消費税10%」に自民党「いいとこ取りの『抱きつきお化け』」

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   民主党の菅代表がきのう(17日)、参院選のマニフェストを発表した。そのなかで、前回衆院選にはなかった「消費税」に言及。税率を「自民党の出した10%を参考に」と言ったことで、騒ぎになった。

   菅代表は「(前回と)多少の、あるいは大幅な修正が必要になったものもあり、そうなった理由を率直に説明したい」と話し、さらに「財政再建」の必要から、「長くタブー視してきたが、思い切って2010年度内に消費税の改革案をまとめたい」とした。そして、「当面の税率については、自民党が提案している10%という数字を参考にさせていただきたい」と、初めて数字を示した。

増税は脱小沢の表れ

   実は、その2時間前に自民党が「公約」を発表していた。谷垣総裁は「マニフェストという言葉が手あかにまみれてウソの代名詞になった。私たちにできることを書こう」と、あえて「公約」としたのだが、そのなかで「消費税は当面10%」を提案していた。菅発言はこれを受けてのものだった。

   これに対して、谷垣総裁は「民主党のマニフェストが破綻したことを謝罪すべきだ」、石破政調会長は「いいとこだけとって、リスクを自民党に負わせるのは卑怯。『抱きつきお化け』だ」とぼろくそ。

   また、民主党内からも「期限を切るとか、何%というのは勇み足」(高嶋参院幹事長)と参院選への影響を懸念する声があがった。

   しかし、これは菅首相の戦略だという観測もある。菅は財務相としてG20などの場で、財政再建に必死な欧米各国の空気を感じ取り、ここであえて舵を切ったというのだ。

   与良正男(毎日新聞社論説副委員長)は「脱小沢なんですよ」とこう言う。

「選挙に増税なんてとんでもないと小沢さんにいわれて黙っていた。それをあえて、というのは脱小沢」

   池田健三郎(経済評論家)「どうやってお金を集めるかなんてのは、政策じゃない。財政再建は、苦しい家計をどうするかであって、問題はどう優先順位をつけて少ない予算を投じるかを国民に説明するプロセスが大事」

   与良「とくに社会保障ですよね」

   みのもんたが各党のマニフェストを並べて、表紙読み。

「(共産党は)消費税反対なんだ。公明は福祉ね。自民党はもう一度『いちばん。』があふれる日本」

ここでみのが「2番じゃダメなんですか」とだれかさんの物真似で笑いを誘うと、与良が「それへの多分挑戦状ですよ」と応じて、爆笑となった。

   そういえば、このところ自民党議員の言葉がなかなか冴えてはいる。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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