とうとう野球賭博に親方もからんでいるという報道まで出てしまった。こうなると、名古屋場所そのものが開けるのかどうか。今朝の新聞各紙は、相撲協会が野球賭博について、大嶽親方(元関脇貴闘力)と幕内力士・豊ノ島(時津風部屋)から事情を聞くことになったと伝えた。「え、あの貴闘力が」である。
元貴闘力や豊ノ島も事情聴取
貴闘力はいわずと知れた二子山部屋育ちの筆頭、貴乃花親方の兄弟子である。男気があって、先の理事選では貴乃花を先頭を切って応援した。それが野球賭博? こりゃダメだ。
しかし、「朝ズバッ!」はそこまで踏み込まず、きのうの生活指導部長、陸奥親方の「名前は出せない」という段階で話を進める。自前でウラがとれなかったのかもしれないが、何ともしまらない。
すでに野球賭博に関わったと自己申告したのが29人。琴光喜を除いて28人、うち親方がどれだけいるかはわからないが、相当な数の力士が手を出していたことになる。当然、彼らを名古屋場所の土俵にあげるなという話になる。それで場所が成り立つか。
協会が「名前を出さない」といっているのは、どうやら休場にしてしのぐ腹のようにみえる。結果的にどの力士かはわかるが、場所だけは維持できる。相撲評論家の中澤潔によると、かつて22人が怪我で休場になった場所もあったという。
司会のみのもんた「ヤ、ヤ、ヤと並ぶわけ?」
中澤は「番付表がもうできているから消せない」
初日は7月11日だ。
野球賭博は暴力団が組織的に関わっているという点で、他の花札、マージャンなどとは意味が違う。角界では「公然の秘密だ」という元力士もいて、「50万100万となると、お金は紙切れみたいな感覚になる」と漏らす。
中澤「30年前なら、(琴光喜に)引退しろといっている。ここはスパッとやるしかない。理事長が責任をとらないといけないのでは……」
いっそ文科省の天下りを受け入れて、お目付役になってもらうか。