ワールドカップ・カメルーン戦で、奇跡的な勝利をおさめた岡田ジャパン。次戦の6.19オランダ戦にむけて、番組も大いに盛り上がるのだった。なにしろ中継はテレビ朝日系なのだ。W杯で対戦国を取り違えるという奇跡的な中継アナを擁するテレビ局である。
これは勝つんじゃないか!
さて、スタジオでは、ゲストのサッカー解説者、松木安太郎が「大きな声じゃ言えないが、勝つチャンスはある!」と例によって声を張り上げ、日本はやれると気勢をあげるのだった。
「ものすごい強気になってきましたね」と、赤江珠緒キャスター。「だんだん強気になってきちゃって。これは勝つんじゃないかと! だんだん大きな声になってきました」とわるびれない松木。
コメンテイター陣も勇ましく。「(カメルーン戦同様)松井がゴール前に入ってきてクロスを上げれば、点数は取れる」(鳥越俊太郎)、「ワールドカップ出場国クラスだと、技術的な差はほんのわずか。精神力の戦いだ」(大沢孝征弁護士)
「なんか(光明が)見えてきましたよ」
小木逸平アナが、例によってわざとらしい笑顔でこのトピックを締めくくった。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト