強豪カメルーンに勝った「白星発進」に日本中が沸いた。スタジオでも小倉智昭キャスターが「海外のW杯で日本が勝ったのは初めて。勝ち点3点はすごい」と喜び、生出演した中山雅史(W杯2度出場)も「戦う姿勢を最後まで崩さない、魂を震わせてくれたゲームだった」と絶賛した。
当初『負け戦』の予想が強かったため、小倉は「点の入ったのが前半だった。われわれとしては、この1点だけで大丈夫かという思いがあったよね~」とハラハラドキドキしっぱなしだったと笑った。
「後半もてば5分5分」
さて、次は優勝候補のオランダ戦。どんな戦いをすれば勝機はあるのか。先週、番組に生出演したトルシエ元日本代表監督は、「とにかくカメルーンには勝って、オランダ戦は捨てろ」と言っていた。
ニューズウイーク日本語版編集長の竹田圭吾「結果的にそうなっていますが、現場はそうはいかないですよね。オランダ戦でモチべーションをどう維持するか」
中山の「オランダ・デンマーク戦を見ましたが強烈ですよ」に、小倉は「2‐0だったけど、1点は味方ゴールに誤って入れたオウンゴールでしょ」
これに中山は「そう考えると5分5分かな」
オランダは現在20連勝中。W杯準優勝2度の経験を持ち、FIFAランキング4位。「オレンジ軍団」の異名で呼ばれる攻撃力が強みだ。昨年9月の親善試合では、日本は3-0で負けたが、前半は無得点で抑えた。
中山「1対1ではなかなか対応しきれないので、まわりを固める。フォローが入る、カバーが入る。で、何とかしのぐというのが必要です。後半もそのまま続けられるかというのは、体力的な問題だ。
昨年の試合でも(日本は)前半はすごくいい戦いをした。後半に体力でほころびが出てしまったが…」
中野美奈子アナが手を挙げて質問をした。
「オランダの選手は全体的に体格がすごく大きいと思うんですけど」
中山はこれについてこう説明した。
「それは錯覚。オレンジは膨張色、それに負けちゃいけません。デカイと思うな、気持ちで戦え」
デカイのは隠しようもない事実だが、だからといって体力で劣るとはいえない。確かに、全身に『気』を出して戦えば勝機はある。