「悲しくなりましたね~、アジア予選で失点1だったオーストラリアがドイツに4‐0で負けてしまい。アジアはどうなるのか、日本は大丈夫という思いで今日は見ることしします」
キャスターの小倉智昭がそんな真情を吐露して始まった番組オープニングのメーンテーマは、いまやアジアの『悪玉』となっている北朝鮮のW杯テレビ放映権をめぐる滅茶苦茶な動きについてだった。
これまでもやってた常習犯
北朝鮮の朝鮮中央テレビがサッカーW杯の開幕戦「南アーメキシコ戦」などすでに3試合を無断放映しているというのだ。
朝鮮半島全域のW杯の放映権は、韓国のテレビ局「SBS」が今大会と次回ブラジル大会合わせて126億円を支払い、権利を得ている。北朝鮮はSBSに金を払えば放映が認められるのだが、この交渉が決裂した。
もっとも、北朝鮮は日韓が共催した02年のW杯でも無断で録画放映しており、いわば常習犯。06年のドイツ大会では韓国が無償提供した経緯がある。
笠井信輔アナの「放っておいていいんですか」に、小倉が「抗議したら何されるか分からないからね~」
1966年大会に出場し、ベスト8入りを果たした北朝鮮代表は、今大会にも44年ぶりに出場しており、明日15日にはブラジルと対戦する。
小倉は「金正日総書記はスポーツのなかでサッカーが一番面白いと言っているぐらいですから、ナマで放映するんでしょうかね~」とタメ息をついた。
北朝鮮は、もっぱら国内向けの国威発揚だけが目的だから、国際社会からの『悪玉扱い』など屁のカッパかも……。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト