満身創痍「はやぶさ」帰還 本体は燃え尽きたけどカプセル無事の健気さ

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   小惑星探査機「はやぶさ」が60億キロ、7年の旅を終えて13日夜、地球に帰還した。月以外の天体に着陸した探査機の帰還は世界初。オーストラリア上空で大気圏に突入し、自らは燃え尽きたが、直前に放出したカプセルには無事発見された。

管制室は「お札」でいっぱい

   カプセルには小惑星「イトカワ」の砂が入っている可能性がある。もし入っていれば、46億年前の地球誕生の謎を解くカギになるかもしれない。期待に世界中が湧いている。

   しかし、「はやぶさ」は満身創痍。エンジン故障、燃料漏れ、姿勢制御装置の不調、通信途絶からの奇跡的な回復と、何度も帰還が絶望視されながら、そのつど解決策を見つけ出した波瀾万丈の旅だった。ために帰還も3年遅れになった。

   推進力を生み出すイオンエンジンは、地上ではやっと1円玉を持ち上げるくらいの力しかないのだそうだ。それが宇宙空間では立派な力になることを実証した。しかも、何度もぶっ壊れたのによみがえったとは、まさに感動のドラマだ。

   司会のみのもんたが「故障したのに、電波だかなんだか、それだけで修正したり……すごい技術だね」

   音信不通で迷子になったのが、また電波を返してきたり、エンジンを再生する工夫に知恵を絞った宇宙科学研究所(相模原市)の努力、忍耐、執念の結果だ。プラネタリウムも大盛況、ドキュメンタリーには涙を流す人もいたという。

   昨夜、宇宙科学研には一般の人も大勢詰めかけていた。現地から中継の画像に感動し、カプセルの信号確認の報には拍手が沸いた。「これから都内で祝杯です」なんて人もいるほどの人気だ。

   プロジェクトマネージャーが「(管制室には)神社のお札がたくさんあります」と言っていたのが面白い。「最後は神頼みだった」のだと。広報には「はやぶさに力をもらった」という感謝のメールや声援が届いているという。

   みの「本体は燃え尽きて、カプセルだけが……。泣かせるねぇ」

   早野透「サケが故郷の川にもどってきたような。こういうのは事業仕分けしないように」

   みの「村田蓮舫さんに言っておきましょう」(笑い)

   あとはカプセルに砂がはいっているかどうかだ。「46億年前」を解き明かせるか。世界中が固唾をのむ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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