ヒロミ、人力舎社長を追悼 「本当にいい人だった」

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   タレントのヒロミが2010年6月11日のブログで、恩人への追悼をささげている。

「俺が21歳の時、芸能界のスタートの時に入っていた事務所の社長の訃報の連絡が来た」

   芸能事務所・人力舎の玉川善治社長のことだろう。ヒロミは「驚いたし信じられない」と回想する。その知らせを電話で受けたとき、はじめて社長に会った時のことを思い出したという。

   場所は渋谷の喫茶店。見た目はプロダクション社長だという感じはなく、坊主頭でショルダーバックを肩にかけていた。東北なまりを気にすることなくしゃべり、人のよさそうな感じ。「その当時は小さい事務所だったからわがままききそうだし、なんて理由でその事務所に入る事にしたのだ」。

   ヒロミのわがままをよく聞いてくれたらしい。当時はテレビに出たかったのに営業の依頼もあり、よく揉めていた。社長が諭してくれたこともあった。また、後に独立したいことを打ち明けたら、簡単に許してくれた。「お前は自分でやった方がいいって」とだけ言ってくれたのだ。

「今思えば最初に社長と会っていなかったら俺はすぐに消えていたと思う」

   社長が還暦のときに行われたゴルフコンペでは、しきりに「B21」のコントを見たい、もう一度やれ、と言われていたたらしい。本当に芸人が好きな人で、芸人はネタありきだとよく話していたそうだ。「本当にいい人だった。ありがとうございました。ご冥福をお祈りします」。

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