「ブレアは米国のプードルだった!」英国で進むイラク参戦の検証

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コトは日本の方がはるかに深刻

   オックスフォード大のロバート教授が中継出演し、国谷キャスターの「公開する意義は何だと思いますか」という質問に、次のようにコメントした。

「イギリス国民は、日本国民もそうでしょうけど、アメリカのプードルというのは嫌なんですね。アメリカに対して自分たちの言い分をぶつけるべきだったのではないか、そこを問うことだった。 また、ブレア政権には歴史的視点がないということですね。今回直面した問題が、過去に直面した問題と酷似しているという視点ですね」

   番組の中で国際関係史が専門の防衛大・等松寿夫教授は「歴史的視点が欠けていたという意味では、日本のほうがはるかに深刻。65年前に敗れた戦争の検証すらない状態。われわれのほうが思考停止に陥っていると感じます」と厳しい指摘をした。

   日中・太平洋戦争について、勃発から敗戦までのプロセスを政府がきちっと検証を行ってこなかったたために、いまだに中途半端な戦争への反省で、忘れ去られようとしている。

*NHKクローズアップ現代(2010年6月9日放送「イラク戦争を問う~英国・検証の波紋~」 )
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