ハードな魔女に変身したリアーナの「ロック」

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   米国の女性歌手リアーナといえば、ネット動画界でもトップクラスのセレブである。新曲ビデオがリリースされれば、当然のように再生回数ランキングの上位に入る。2009年2月には、当時の恋人だった歌手、クリス・ブラウンから手酷い暴力をふるわれたことが大きなニュースになり、公私ともにダメージが心配されたものの、その年の冬には新アルバムを発表して、見事にポップミュージック最前線へのカムバックをはたした。

「やっぱりかっこいい」「恐い」

   ただ、暴力事件の前後で彼女が大きく変貌したことは明らかだと思われる。小悪魔的なバッドな恋を唄っていた少女は、底知れぬ怒りを漂わせたダークでハードな魔女へと成長?したのである。そうしたイメージはとりわけミュージックビデオの映像で強調されており、ユーチューブの視聴者のなかにも「リアーナは何をやってもかっこいい!」と絶賛する人がいる一方で、「どうしちゃったの? クリス・ブラウン事件以降のリアーナは怖くてついていけない」などと、退いちゃった人も少なくないようだ。

   5月下旬に公開された新ビデオ「ROCKSTAR 101 ft. Slash」は、相変わらず1000万回級の再生数を記録し、リアーナの人気ぶりを知らしめるとともに、あらたな論争の種をまくことにもなった。ブラック系のポップスター/アイドルと目されてきたリアーナが「わたしはロックスター」と唐突に宣言し、ビデオの後半ではスラッシュ(元ガンズ・アンド・ローゼズのギタリスト)のおなじみのファッションを大胆にフィーチャーし、ギターを持って挑発的なポーズを取るなどしているからだ。

   これに対して、「お前はロックスターなんかじゃない!」「スラッシュのことなどなにもわかってないくせに」(ユーチューブのコメントより)などと正面切って批判するのもいかがなものかと思われるのだが、なぜリアーナが「ロック」なのか、「スラッシュ」なのかという点では、当探偵社も少々頭を悩ませている。

ボンド柳生

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