東京・秋葉原の無差別殺傷事件から2年が過ぎ、番組は雨の現場からの中継を敢行した。扱いは大きいとはいえず、凄惨な事件が直接顧みられることはほとんどなかった。
アートギャラリー、アートスペース
テーマとなったのは「変わる秋葉原」だ。一昔前なら、家電の街からマンガアニメへ、過激化した歩行者天国とあの事件による中止――などが「変わる秋葉原」だったが、そこからまたまたアキバが変容しているという2本立てのストーリーだ。そのいち。秋葉原UDX、ヨドバシカメラなど大規模な商業ビルが続々できたことで、さまざまな層が秋葉原を訪れるようになったらしい。とある飲食店従業員は「昔は男性のひとり客が多かったけど、カップルや女性客やファミリーのお客さんも増えました」と客層の拡大を証言したそうな。
そして、こちらのほうが目新しさはあるだろう。使われなくなった倉庫や学校を再利用したアートギャラリー、アートスペースが相次いでオープンし、「いま、アート業界がギャラリーを設置する場所として秋葉原に注目してる」と佐々木亮太リポーター。今後は、アートが変わる秋葉原の定番となるかどうか。
文
ボンド柳生