民主党の新執行部には正真正銘の小沢嫌いがずらりとそろった。たびたび厳しい批判を加えてきた枝野幹事長はじめ、玄葉政調会長、安住選対委員長も旗幟鮮明だ。そして財務委員長になった小宮山洋子氏。かつて小沢一郎氏に面と向かって「辞めなさい」と言った人だ。以来、鳩山体制下では、冷や飯を食わされていたのだが、今回就いた財務委員長というポストが注目を集めていると、読売新聞が伝えている。
議員に資金配分役の財務委員長
財務委員長はあまり表に出ない地味なポストだが、幹事長の指示で議員に資金を配分するほか、自ら資金配分の起案もできる。つまり、民主党の金庫番。小沢が代表・幹事長だったときには、小沢に近い議員が就いて手放さなかった。
これに反小沢の小宮山が就いたことに、菅周辺は「小沢氏が党の政治資金に関与できなくなれば、力が衰えるはず」と言っているいう。まあ、小宮山がそこまであからさまなことをするとも思えないが、筋を通せば小沢が吹っ飛ぶのはたしか。
みのもんた「小宮山さんは実力者だから、適材適所なのだろうが、印象としては、小沢さんに面と向かって言った人というのがある」(笑い)
井上貴博アナ「きのうの枝野幹事長の会見を取材したんですが、質問のほとんどが小沢氏に関するもので、枝野さんもうんざりしたような顔をしていた」
当の小沢はきのうの両院議員総会は欠席だった。どうやら雲隠れの時期に入ったらしい。これまでも、わけもなくよく会合を欠席したし、連絡が取れなくなったりした。民主党代表になってからも、大連立を画策して「民主党には政権担当能力がない」と言ってみたり、記者会見を「サービスだ」とうそぶいたり。まあ、難儀な人だった。
辞任前の「みなさんとお目にかかるのもこれが最後」というのが本当であってほしいと思っている記者は多いかもしれない。