ドリュー・バリモア監督デビュー とにかく女の子たちがみんな元気

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(C)2009 BABE RUTHLESS PRODUCTIONS, LLC All Rights Reserved.
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<ローラーガールズ・ダイアリー> ドリュー・バリモアが初監督にして、やってくれた! こんなにスカッと心が晴れる作品を見たのは久々だ。とにかくおもしろい、そしてクール! 笑いあり、涙あり、青春あり、そして清々しいラスト。見終わった後まで続く心地よい高揚感。まさに娯楽映画の醍醐味が味わえるが快作だ。

   舞台はテキサスの田舎町。17歳のブリスは、母親に言われるままに「美少女コンテスト」に出場しては、そのたびに落選していた。優勝するためには、おしとやかに、女性らしく・・・。しかし、本当の自分は全然ちがう。このままでよいのだろうか。そんなときに出合ったのがローラーゲームだった。

昔ながらの青春モノなのに観せてしまう魅力

   ローラーゲームはアメリカ発祥のプロ・スポーツで、ローラースケートを履いた選手で構成されたチームが、攻めと守りに分かれてサーキットコースで得点を競い合う。1960~70年代の初めに流行し、今またアメリカで盛り上がってきているという。

   スケートしながら、スクラムを組んで敵を阻んだり、体当たりでコースから押し出したりと、女性が行うスポーツにしてはやや荒々しい。さらに、ここぞというときに繰り出される必殺技、選手の顔にはド派手なビジュアル系のメイク、リング名ならぬ、過激なスケートリンク名はプロレスさながら!

   試合を見て強いインスピレーションを感じたブリスは、親に内緒でチームに入団、みるみるうちにその世界で才能を発揮していく。

   言ってしまえば、ストーリー自体はスポーツを通して少女の友情と恋愛、そして心の成長を描いた、昔ながらの青春モノだ。しかし、ありがちな起承転結でもまったく観客を飽きさせないのは、4歳から女優として銀幕で経験を積み(一時ドラッグにはまったときもあったけど)、「観客を最後まで楽しませるには、どう見せればよいか」を熟知しているドリューだからこその業なのかもしれない。

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