きょう(4日)もまた、番組が終わってからことが動く。早朝テレビの宿命だが、民主党代表選は状況がかなりわかってきた。新聞の見出しも、菅首相誕生へ」、政党支持率でも民主が回復している。
読売、朝日の世論調査で支持率アップ
菅直人と樽床伸二の2人が立候補を表明したが、菅は「本来の民主党をつくらねばならない」と言い、反小沢、旧社会党系の各派が支持を決めた。一方、樽床は「新しい時代にふさわしい」としがらみのなさを強調。若手の支持のほか、小沢系も一部も動いた。
結局は、小沢一郎の動向だったようだ。菅は会見で小沢にふれ、「しばらく静かにされた方が、ご本人にも、民主党にも、日本の政治のためにもいい」と言い切った。「会おうと思ったが会ってくれない」ということもほのめかした。完全な決別宣言だ。
小沢グループは数の上では150と最大なのだが、樽床支持でまとめようとしたが異論続出で、結局、自主投票となった。会合は4日早朝にも行われたが、現場からのレポートだと、集まったのは30人ほどだった。
みのもんた「150人じゃないの?」
なぜこうなったのか。毎日新聞論説副委員長の与良正男は「小沢さんの誤算ですよ」と言った。
「一気に菅さんにしようと思った。菅さんなら小沢さんを大事にしてくれると。でも、鳩山さんが最後に小沢さんを切ったことで、菅さんは小沢さん排除に舵を切った」
新人議員全員が小沢派というわけではなかった。
与良は「菅さんは、政治とカネの問題を払拭したいといった。これは小沢さんとは距離をおくということで、小沢さんはこれが気に入らなかった。小沢さんが樽床氏といえば、小沢派はまとまったかもしれない」
吉川美代子TBS解説委員が「右向けといったら右向くような人が、国会議員やってること自体がおかしい」
与良「(小沢さんは)菅さんに対抗して海江田万里、田中眞紀子、原口総務相らに声をかけたが、ウンといわなかった。小沢さん、まだ枯れてないんですよ」
鳩山退陣を受けて、読売と朝日が行った調査で、民主党の支持が回復した。読売が29%(プラス9%)、朝日が27%(プラス6%)。また鳩山辞任に、読売「当然だ」66%、朝日「よかった」62%だった。小沢幹事長辞任には、朝日で「よかった」が85%と圧倒的だった。
まあ、鳩山の最大の功績は、小沢を切ったことかもしれない。8か月間、ずっと足を引っ張られ続けたのだから。