番組終了直前に鳩山首相の辞意表明が判明したが、それまでの時間の多くは「首相の進退」に割かれていた。そのなかで、民主党議員数人が先月末ごろ、ブログで「鳩山さん! まずいです」「政府と党の一定の人事一新してあらたな姿勢を」など、執行部批判的な内容を書いたことが話題にのぼった。番組的には「発言として出ないで、ブログというのが、どうなのか」(所太郎リポーター)と、発言内容よりはメディア選択の誤りを追及したかったようではある。
もっと自由に発言
「ブログは日記みたいなものなので、自分の思いがどんどん乗りやすいんでしょうね」と赤江珠緒キャスターが話を振ると、コメンテイターの鳥越俊太郎は「誰かが目の前にいるわけではないので、傷つけているという気持ちもない。全体的にブログってのは、いろんなことがバアッと出てますよね」と、焦点ボケの「全体的な」ブログ批判。鳥越の「目の前」には誰がいるのだろう。カメラマン!?
一方、経済アナリストの森永卓郎は「(発信手段として)ブログはどんどんやればいい。国会議員は地域で選ばれた住民の代表なんだから、ひとりひとりがもっと自由に発言すべきた」と奨励する。
政界事情に詳しい三反園訓テレビ朝日コメンテーターは自民党との比較で解説した。
「権力のある人にモノを言うのは勇気がいる。自民党は若手がグループを作って数の力で文句を言おうとしていた」
それも「派閥」制度である程度身分が保障された上での行動だったが、民主党には派閥がない。「(干されるのも怖いし)一人だと言えないでしょ」とし、「民主党もグループをつくったらいい」と勧めた。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト