「レストランで食事を注文すると、アフリカの子どもたちの給食1食分に」
日本発の斬新な寄付プログラムが世界に広がり、清風を起こしているという。小倉智昭キャスターのオープニングトークで、サンケイ・エキスプレスに掲載されたこのさわやかな話題を取り上げた。
オバマ大統領の母校も参加
この寄付プログラムを実施しているのは、07年に設立されたNPO「テーブル・フォー・ツー」(TFT) 。企業の社員食堂やレストランで、カロリーや栄養バランスに配慮したメニューを注文すると、1食につき20円がアフリカの子どもたちの学校給食1食分として寄付される仕組み。
「飢餓に陥っている途上国の栄養失調の子どもたちと肥満に悩む先進国の生活習慣病の大人たちを同時解消」
こんな掛け声でいまでは、レストランのほか、官公庁や企業、大学の食堂が賛同し、260団体に拡大しているという。
さらに、インドや台湾にも広がり、5月からはニューヨークの高級レストランが参加、オバマ大統領の母校、コロンビア大の学生食堂も始める予定という。
TFTがこうして集めた寄付は、給食数にして330万食。国連が進めているアフリカのウガンダ、ルワンダ、マラウィの子どもたちの学校給食としてプレゼントされている。
小倉はこの話題を説明した後、「こういう発想を思いつく人って素晴らしい」と絶賛した。その人は37歳の若い男性。早稲田大理工学部出身で、オーストラリアで人工心臓の研究をしていて、有名な経済学者と知り合ったのがきっかけでTFTを立ち上げたのだという。
これを聞いていて、笠井信輔アナも「これまで、こういう寄付は変な政治家のフトコロに入らないだろうか不安なところがあったが、この寄付は目的がしっかりしているのでいいですね」。
こうした一陣の清風は、選挙目当てのバラマキよりよほど人の心に響く。