「うわー、こじれてますね」とVTRを見終えた赤江珠緒キャスター。落語の7代目「三遊亭円生」の襲名問題である。三遊亭鳳楽と三遊亭円丈が名乗りを上げていたが、ここへ来て第三の男、三遊亭円窓も加わったのだ。
落語家の名前はファンのもの
円窓は円生の名前を引き継ぐ権利を持つ円生の長男から許可を得たとしており、一躍8代目の有力候補に浮上したと見られるが、番組の取材によれば、先の2人も簡単に引き下がる気配ではない。
スパモニコメンテイターで、自身も年に数回、高座にのぼるというタレントの松尾貴史は、落語家の名前や文化はファンのためのもので、家族や一部の団体が押さえてるのは「私物化」だという。
「とっぴな案かもしれないが、(大相撲の)横綱審議委員みたいに、識者やファンが集まって意見を言ったり、審査することがあってもいい。そういう民主主義的なほうが時代にあってる」
さて、この問題についての常套句は、「オチ」はどうなるのか――であるが、番組では作家の吉永みち子が「『円』だけに、マルくおさめてほしいよね」と締めくくった。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト