辺野古周辺移設「わからない話じゃない」勝谷誠彦の大胆提起にキャスター陣タジタジ

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   米軍普天間基地移設は鳩山首相の迷走の末、辺野古周辺で日米が合意し閣議決定もされたが、これをどう見るか――。社民党の福島瑞穂党首は三行半を突きつけ、野党・自民党は「混乱の責任を取って辞任せよ」、民主党内からも辞任要求発言が飛び出すなど、鳩山は四面楚歌だが、コラムニストの勝谷誠彦が「もうちょっと違う見方もできる」と問題提起して、熱い論争となった。

沖縄の基地問題の出口

   勝谷誠彦は「民主党をかばうわけじゃないけど」としてこう言い切った。

「人口密集地にある普天間基地をとりあえずなくそうという前向きの話で、今の着地点としては日米共同声明の線しかなかったわけでしょ。東アジアが平和になれば、将来は(海兵隊ヘリコプター基地)いらなくなるかもしれないわけで、そういう出口まで見て、10年ほど我慢してくださいというお願いの仕方だったらわかる話ですよ。
 今回の決定はまだそのプロセスのうえ、現実を見れば、普天間基地問題は少しはマシになるのだから、認めたらいいじゃないですか」

   聞いていたキャスターのテリー伊藤と加藤浩次は、「マズイ方向に話がいってしまいそうだな」と当惑がありあり。

「鳩山さんは最低でも県外と言っちゃったので、沖縄の人は信じちゃった。そこがポイントだと思う」

   テリーがやっと切り返し、勝谷も「そこはたしかに大きい間違いなの」と鳩山の稚拙さには批判的だ。しかし、こう続ける。

勝谷「他の国に守ってもらうという前提でこんなことを議論してもくだらない。自分の国を自分で守るのかということが問われている」
加藤「スゴイことになっちゃうな。何時間あってもスッキリが終わらない」
テリー「本当はそこからのスタートなんだよね」

   意気軒昂だった鳩山が腰砕けになり、最後はほとんどアメリカのいいなりになった裏に、外務省、防衛省を通じたアメリカからのさまざまな圧力があったことは想像に難くない。どんな圧力があったのか、報道機関には検証する責任があると言えるのではないか。

文   赤坂和郎| 似顔絵 池田マコト
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