「基地受け入れるつもりないから出てもムダ」でいいのか! 全国知事会4割欠席

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   「出席した人数が少ないですね~」(キャスター赤江珠緒)と、番組が取り上げたのが鳩山首相の要請を受けて開かれた全国知事会。スタジオでは欠席した知事たちに批判が噴出した。

「考えようともしないのは情けない」

   欠席した知事は47都道府県の4割に当たる18府県の知事で、副知事などが代理出席している。

   鳩山首相は「沖縄の負担を軽減したい。訓練の一部を移すことが可能かよく考えてやろうと示して頂けるとありがたい」と述べたが、積極反応を示したのは大阪府の橋下知事のみ。

   橋下知事は「大阪府は基地の負担をしていない。安全をただ乗りしているわけですから、真っ先に汗をかく」つもりだと発言した。

   ほかの知事は首相批判の大合唱だった。その発言を拾ってみると…

   「国の安全に対する理念を示さないなかで、『協力してくれ』と言われても納得できない」(松沢神奈川県知事)

   「国から具体的に提言するのが大前提。『手を上げろ』というのはあり得ない」(高橋北海道知事)

   「この会合はナンセンス。訓練移転を受け入れる余地はない」(石原都知事)

沖縄の負担の重さはみな理解しているのだろうが、なぜ差し迫ったこの時期にこういう話なのか。知事たちは首相のアリバイ作りに加担したくないという思いなのだ。

   スタジオでは赤江は「もともと米軍基地のあるところ、いま大変な宮崎県は別として、他の県知事の方にはぜひ出て頂きたかった」とコメンテーターに意見を求めた。

   木場弘子は「4割の方が来なかったのは残念。欠席した知事が『受け入れるつもりはないんだから出ても仕方がない』と言うのを聞いてがっかりした。出て意見を言うべきだ」

   さらに週刊朝日編集長の山口一臣は「これだけ知事がいながら、橋下知事以外に誰も手を上げようとか、少し考えてみようという人がいないのは情けない」と、出席した知事の反応にも疑問を呈する。

   最後にジャーナリストの大谷昭宏が次のような首相批判で締めた。

「アリバイづくりでいいと思っていたら、橋下知事が『いいですよ』と手を上げた。首相は終わってから橋下知事に『それなら受けてくれよ』と具体的な相談をすれば、アメリカに対してか『辺野古だけではありません。大阪が受けるといっている。検討して下さい』と言える。なぜ相談しようともしなかったのか」

このあとの番組で、首相にインタビューした田原総一郎のコメントが出ていた。首相は次のように言ったという。

   「田原さん、総理大臣って、裸の王様ですね。国民の皆さんはどう思っているんですかね」

おとぎ話ではみな王様をせせら笑っていたハズだが……

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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